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■ シアワセナラテヲタタコウ ■
浮き上がる為に必要な物を手に入れた。
夢に見たあの大空へ、鳥達が楽しそうに舞い踊る、地図なんて無いあの空へ。
誰もが一度は憧れて、だけど僕らには浮かぶ力が無いから、いつかそれに気付いて諦める。
別にそうじゃないかもしれないけど、空には自由という言葉がよく似合うと思う。
何にも縛られる事もなく、ぶつかる物も無い、そして果てしなく続く。
明日も空からやってくるし、昨日も空の彼方へ消える。


一緒にあの空へ行ってみないか?
20050205→20050217
■ case3:相合傘、僕の隣には ■
その狭い空間で、僕と君だけが同じ時を過ごすのさ。
かすかな呼吸の音が聞こえて、小さな声で囁いても聞こえる、それくらい近く。
止まない雨はない、だけどできるならずっと、永遠に降っていてほしい。
君とのこの時間が永遠に、傘を持つ手は少し冷たいけれど、ガマンできる。
例えば会話に夢中な振りをして、君の家を通り過ぎてみたらどうだろう?
例えばわざとゆっくり、限りなく遅く歩いてみたらどうだろう?
一人で考えていたら、君が少し笑って、前を指差した。
一番好きな君と歩いたあの帰り道は、今でも僕の心の強さに繋がってる。
雨が降れば降るほど、僕は嬉しかった。
愛しい人と、小さな傘の下で。
20050205→20050207
■ case2:旅路で得たもの ■
知らない街から知らない街へ電車での旅。
とても貴重で様々な体験が僕を次から次へと襲った。
今までの生活じゃ絶対に体験できないような事がたくさんあった。
そんな中で、一番僕にとってかけがえの無い思い出となったのは出会い。
僕はこの旅で一人の少女に出会った。
彼女に出会って僕は、全てを諦めかけていた事を後悔した。
僕も彼女のように強く、生きていける事を知った。
彼女はある国の王女だと言う。
周りは皆それを信じず笑っているだけだったが、僕にとって嘘かどうかなどどうでもよかった。
僕はただ、彼女の前へ進もうとするその姿勢に、とても惹かれた。
そしていつの間にか彼女と共に、前へ進もうとしている僕自身に気付いた。
わずかな時間だったが、僕が彼女と旅をした事、僕が彼女と話をした事、全てが心に刻まれた。
旅は終わり、僕はまた元の生活に戻った。
彼女もまた、元の生活に戻ったのだろう。
そして旅から帰ってしばらくしたある日、彼女から一通の手紙が届いた。
見た事の無い文字の下に、丁寧にふりがながふられた、一通の招待状。
一緒に入っていた航空券を手に、気付けば僕は既に、飛行機の中だった。
20050204
■ 君は幸せ? ■
最後に心から笑えたのは何時の事だっただろう。
淋しいとは別の、淋しいに似た、微妙な淋しい感情が、僕の影を蝕んでゆく。
街では楽しげな音楽が鳴り響き、幸せそうな人たちが輝いている。
これでもまだ生きようとするのか、未来が見えるのか、僕には何も見えない。
どんどん上へ行く人たち、ずっと前から此処を動けない僕、何かが足りない。


あの人に会いたい。
あの時のようにまたこの僕を助けてくれるかな。
僕が此処にいる事を、まだ忘れずにいてくれるかな。
夢じゃなくて、会いたい。


妖しい迷宮に迷い込んだ僕は、まだ激しい本能を忘れていない。
二度と太陽を見れないのなら、此処に太陽を作ればいい。
何度失敗しても、成功するまで戦い続ける。
これ以上進めないのなら、右へ進もう、左にも進めるだろう。
正しい事なんて無い、正しくない事も無い、別にそれは問題じゃない。


今までの時間は決して無駄ではない。
20050125→20050203
200502xx
シアワセナラテヲタタコウ
case3:相合傘、僕の隣には
case2:旅路で得たもの
君は幸せ?


書いてる人:ターニャ